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院長/医学博士

大嶺 卓司

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泌尿器科を選ばれた理由

泌尿器科を選ばれた理由を教えてください

私が泌尿器科を目指そうと思ったのは大学生の頃です。学生の頃はまだまだ勉強不足のこともあり、内科で診断をしてもその後の治療方針によっては外科の医師に紹介をして治療を引き継ぐものだと思っていました。そのため整形外科や耳鼻科などの外科領域の道を進もうと考えていたのです。しかし内科医でも内視鏡などの医療技術を駆使して小さながんも摘出することができ、患者さんをずっと担当できると知ったのです。そのうえで泌尿器科であれば、内臓や腹部なども診られるため、泌尿器科を選択しました。その後は臨床経験を積み、大学で小児の夜尿症の研究をし、大学院を修了して泌尿器全般の手術や外来、検査など幅広く経験を積んできました。

どのような理由で

どのような理由で
開業を決意されたのでしょうか?

以前、務めていた病院では我慢に我慢を重ねて、悪化した状態で来院される方がとても多くいらっしゃいました。泌尿器科の問題はとてもデリケートで、通院するハードルが高いこともあり、なかなか早い段階で通院する方が少ないのも現実です。「もっと早く来たらこんな辛い思いをしなくて済んだのに」と思うこともあり、受診のハードルを下げたいと感じていました。来院しやすい泌尿器科のクリニックを作りたいと思い、開業しました。また、泌尿器の病気は加齢による身体機能の低下が理由のものも多く、たくさんの高齢者の方々が悩まれています。そのため駅からも近くて、高齢者の方々がお住まいの住宅街に開業したいと思い今の場所を選びました。以前勤めていた京都きづ川病院など、地域の基幹型病院にも知り合いが多く、連携もスムーズに行えます。

どのような患者さん

どのような患者さんが多いのでしょうか?

泌尿器のクリニックですので、小児であれば夜尿症、男性であれば前立腺肥大などの排尿障害、女性では尿漏れなど骨盤脱(子宮脱や膀胱脱、直腸脱)の患者さんがいらっしゃいます。排尿に関係してくるものや前立腺がんなどのがんも診察しています。高齢になると出てくる排尿に関するお悩みや性機能に対するお悩み、尿管結石などの痛みや血尿など、腎盂・尿管がんを主に診察して解決していくことが多いです。また発熱がある場合には泌尿器感染症などの診察も行っています。このような一般的に泌尿器科で診察できるものは、治療をして悩みを解決し、クリニックで治療ができないのであれば、治療ができる医療機関に紹介します。

男性にも更年期障害

男性にも更年期障害があるのですか?

男性でも40歳代ごろから更年期障害が起こることがあります。加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の低下が原因です。テストステロンが低下してくると身体症状や精神症状、EDなどの性機能低下がみられてきます。社会的ストレスが原因になることもあり、うつ症状のようにも見えるため泌尿器に受診することが遅れてしまい、なかなか改善しないケースも多いです。男性更年期障害のセルフチェックを行い、当てはまる項目があれば泌尿器科での診察をおすすめします。ホルモンの影響なので、きちんと治療をすれば症状を抑えることができ、今までの生活に戻ることも可能です。一人で悩まず、相談しに来てください。

隠れ泌尿器疾患

隠れ泌尿器疾患の方が多いと聞きましたが、本当ですか?

女性であれば骨盤脱で膀胱瘤や子宮脱、直腸脱などデリケートな部分の違和感があるものの、どこの診療科に行けばいいのかわからない方も多くいらっしゃいます。また尿漏れなどは加齢によるものだから仕方ないと思ったり、羞恥心から通院することをためらう方も多いです。しかし中には我慢を続けて骨盤脱などで排尿障害になる方もいらっしゃいます。問診中、患者さんの話を聞いていくうちにチクチクする、痛みがあるなど訴えがあれば診察をして病気を発見する場合もあります。がんが隠れていることもあるため、検査が必要です。加齢だから仕方がないのでなく、早期治療につなげることができれば、早く治るものも多いです。違和感があれば気軽に相談してください。

「血液検査の結果が良い」

「血液検査の結果が良い」
「泌尿器疾患がない」とは関係ないのですか?

よく健康診断で血液検査の結果がよかったから安心と聞きますが、健康診断などの血液検査は大まかに見ているだけで詳しいことはわかりません。たしかに尿検査はしますが、尿に血液が混じっているか、タンパク質が出ていないか、pHが異常に傾いていないか、しかわからず、基本的には生活習慣病のスクリーニングです。そのため、泌尿器の疾患を見つけるためには健康診断よりも詳しく項目を調べる必要があります。健康診断では膀胱の状態などは見られないため、結果が良いからと言って泌尿器疾患がないとは限りません。自覚症状があれば、何かしらの異常が起きています。健康診断の結果だけを鵜吞みにしてしまうのは、泌尿器疾患を見逃してしまう可能性があるため注意しましょう。

日々の診療で

日々の診療で大切にされていることは
ありますか?

泌尿器は受診するハードルが高いので、相談しやすい環境作りを大切にしています。検尿をすると糖尿病の発見につながったり、性病に関連する皮膚疾患もあったりするため、泌尿器だけではなく内科や皮膚科も学びを深めている日々です。しかし内科全般や皮膚科全般を診察している訳ではありません。きちんと内科や皮膚科に受診したほうがいい場合に関しては、内科や皮膚科の専門医を受診して治療をしてもらうよう促しています。またマイシグナルなど尿からがんを見つけるスクリーニングや採血でMCI(軽度認知症)のスクリーニング、エイジングケアなど予防医療の観点からも泌尿器以外の科目にも取り組んでいます。泌尿器科が専門ではありますが、それに付随した疾患でも対応できるように、勉強の日々です。

「どこの診療科に行けば良いのかわからない」

「どこの診療科に行けば良いのかわからない」方はまずご相談ください

どこの診療科に行ったらいいかわからない人も多くいらっしゃいます。症状から適切な診療科がどこなのかアドバイスを行い、必要であれば別の専門病院などにご紹介したり可能な範囲で私が対応したりします。特に高齢者の場合はわからない方が多いので、お気軽にご相談ください。「世の光であれ」をポリシーに、「あのクリニックに来れば何とかしてもらえる」と思ってもらえるクリニックでありたいと思っています。「主治医」と一般的には書きますが、「守侍医」(そばにいて守り侍るような医者)を目指しています。

恥ずかしい気持ちを抑えて、

恥ずかしい気持ちを抑えて、違和感があれば来院しましょう

泌尿器科はデリケートな部分の問題で恥ずかしさはあると思います。しかし尿が出にくいなどの症状があれば、歳のせいにせずに、まずはご相談いただきたいです。少しでも違和感があった時に来院すれば、少し治療するだけで早く治ることもあります。我慢を重ねて悪化をしてから来院するよりも、早期治療したほうが薬も少なく期間も短くて済みます。そのうちに治ると思っていても、加齢に伴うものや機能低下によるものは自然治癒せず、どんどん進行してしまいます。泌尿器以外の生活習慣病やエイジングケアについても、早い段階でアドバイスをできれば改善することができ生活の質も向上しますので、気軽に相談しに来てください。

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