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セルフチェック

男性でも泌尿器科に受診するのは、羞恥心や仕事の忙しさからためらう方も多いのではないでしょうか。しかし症状が悪化してからでは生活や仕事に影響を与える可能性が高いです。下記の症状がある方は早期受診をおすすめします。

  • 尿意はあるが、出づらい
  • 腹圧をかけないと排尿できない
  • 排尿時に痛みを生じる  残尿感がある
  • 尿漏れがある  尿に血液が混じる
  • トイレの間隔が近い
  • 尿意を感じてすぐに出てしまう
  • 腹部にしこりや違和感がある
  • 睾丸が腫れている
  • 睾丸の大きさが左右違う
  • 睾丸が腫れて触れると熱を持っている
  • など

上記の症状は何かしらの泌尿器疾患にかかっている可能性があります。専門医へ相談して早期治療を行いましょう。

男性の泌尿器疾患

膀胱がん

膀胱がんは喫煙者の男性に多く、筋層非浸潤がん(膀胱の筋肉に入り込んでいない早期の状態)と筋層浸潤性がん(筋肉まで入り込んでいる状態)、転移性がん(他の臓器に転移している状態)に分けられます。
 
ファイバースコープを膀胱内に挿入して、がんの有無を確認し、がんがあれば大きさや形、個数、発生部位などを観察する検査が可能です。また尿細胞診といって、尿中にがん細胞がないか顕微鏡で確認することもあります。採尿だけで済むため苦痛は少なく、膀胱内視鏡では見つけられない小さな扁平上皮がんの診断に有効です。 

がんの可能性が高いことが確認されたら、確定診断のために精密検査を行います。精密検査が行える病院へ紹介し、がんが確定されたら治療の開始です。治療は進行度によって医師と相談しながら手術などの治療方法を選択します。

尿道炎

尿道炎は尿道に細菌が付着し、感染したせいで炎症が起きている状態です。尿路感染症といわれることもあり、細菌が感染した場所により名称が変わってきます。原因のほとんどは尿道からの細菌の侵入です。

 

症状としては排尿時痛や頻尿、尿が白く濁る、血液が尿に混じるなどがあります。悪化すると発熱が見られることもあり、細菌が膀胱まで達すると膀胱炎に、さらに上がると腎盂腎炎などになってしまうため注意が必要です。

 

治療は抗菌剤の投与が有効とされており、内服すると数日で軽快してきます。症状が治まってきてもきちんと医師が指示した期間は内服を行い、再発防止に努めることが重要です。他にも生活習慣病などがある方はそちらの治療が重要となってきます。

精巣上体炎

精巣上体炎は尿道から細菌が侵入して、精巣上体に感染し炎症が起こっている状態です。陰嚢が腫れたり、触れると痛んで熱を持ったりします。

 

主な原因としては、尿道留置カテーテルです。カテーテルは尿道から膀胱にかけて常時入っているため、そこに細菌が付着し、増殖することで精巣上体まで侵入していきます。

 

またクラミジア尿道炎をそのまま治療しないでいると、クラミジアが原因で精巣上体炎を発症するケースもあります。治療としては抗生剤の投与と安静、睾丸の冷却が重要です。通常であれば1週間の抗生剤内服で症状は改善されますが、重症の場合は抗生剤の点滴が必要な場合もあります。

精巣捻転

陰嚢の中で精巣がねじれてしまっている状態のことをいいます。何らかの原因で精巣のねじれだけでなく血管も一緒にねじれているため、精巣に血液が通わなくなっている状態です。

 

手術などでねじれを解消しなければ、精巣への血流が途絶えてしまい、精巣壊死を起こしてしまいます。精巣捻転している場合には数時間で精巣が壊死する可能性も少なくありません。早急に専門医へ受診する必要があります。

 

10代などの若い男性に多く見られ、乳幼児に発症するケースも考えられます。陰嚢の急な痛みは泌尿器科へ受診し適切な処置を受けましょう。

精索静脈瘤

精索静脈瘤は、静脈血が精巣へ逆流することで血管内の血液が渋滞してしまい、こぶ(瘤)ができてしまう状態です。1日の終わりに睾丸が痛むことがあるものの、寝転がると次第に痛みが和らぐといった特徴があります。一般的に無症状のことが多いですが、このような症状があった場合、精索静脈瘤を疑いましょう。

 

精索静脈瘤は男性の6人に1人の確率で起きるといわれており、男性不妊症の最大の原因とされています。治療は必ずしも必要というわけではありません。男性不妊症の原因となっていたり痛みがあったりする場合に手術を検討します。血流が逆流しないように精索静脈をしばって静脈のうっ滞を改善する手術を行います。

陰嚢水腫

陰嚢水腫は陰嚢に入り込んだリンパ液がうまく排出されずに陰嚢内にたまっている状態です。リンパ液が貯留した陰嚢は大きく膨らみ、違和感や不快感を生じます。40歳以上の男性に多く見られ、原因ははっきりとわからないことが多いです。

 

もしもお子様が陰嚢水腫になった場合には先天的な要因が考えられます。乳幼児の陰嚢水腫は成長するにつれて、そのまま自然消失することが多いため、経過観察となります。しかし成長しても陰嚢水腫を繰り返す場合には手術の検討が必要です。

 

手術は陰嚢を切開した後、原因となるリンパ管を除去し、リンパ液が陰嚢に溜まらないようにします。リンパ管を取り除いているため、再発することは極稀です。

精巣がん

精巣がんは精巣にがんができている状態です。一般的には症状がなく、無症状で経過するため発見が遅れてしまうこともあります。精巣の左右の大きさを確認し、どちらか一方だけが大きくなるようであれば、精巣の精密検査がおすすめです。
 
大きさの変化以外にも、精巣の硬さの変化がみられます。40歳以下の若い男性に発症することが多く、20~30歳代が発症のピークです。 

精巣がんは進行すると肺や腹部リンパ節へ転移しやすいため要注意です。気になる方は早めに受診をし、医師に相談してみましょう。主な治療方法は、手術を行って精巣を摘出する方法です。もしもがんが進行していた場合には、放射線治療や化学療法を追加して行うこともあります。

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