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当院で提供するED治療薬の選び方
基本的なEDの治療として一般的には薬物療法が第一選択とされています。ED治療薬を処方し、内服していただいて経過を観察するようになりますので、すぐに効果が現れてくるものとそうではないものがあります。
診察は問診を中心に行います。50歳未満の方に対しては、痛みや腫れなどの相談がなければ、生殖器を視診したり触診を行ったりすることはありません。ただし、50歳以上になると前立腺疾患の可能性(特にがんを疑うものの可能性)があるため、触診や視診を行うこともあります。
ED治療薬は保険適用のものも多く、種類や費用もさまざまです。市販のものもありますが、専門医に相談して根本的な治療を行いましょう。
ご提供する治療薬|特徴と費用
当院でご提供するED治療薬は以下のものがあります。
- バイアグラ
- パルデナフィル(レビトラの後発品)
- シアリス
- ザルティア
それぞれの薬の特徴や費用などを紹介していきます。医師の説明をしっかり聞き、正しく使用すれば心臓への悪影響はないといわれています。またバイアグラとシアリスが2022年より勃起不全による男性不妊と診断された場合にのみ保険適用の対象となったため、より費用がかからなくなりました。
薬剤名 | 料金(税込) | |
バイアグラ | 50mg | 1,400円 |
レビトラ | 20mg | 1,600円 |
シアリス | 10mg | 1,500円 |
20mg | 1,700円 |
バイアグラ
バイアグラはED治療薬の先駆的な治療薬として有名です。効果としては、陰茎海綿体平滑筋が弛緩し、血流量が増加することにより、陰茎の勃起維持が保たれます。効果は性行為の約1時間前に内服した場合、以降6~8時間効能が持続します。長い間、ED治療薬として使用されてきており、安定性が強いため今でも人気な薬剤の一つです。
注意点として、狭心症治療薬(ニトログリセリン)や抗不整脈剤(アンカロン)、肺高血圧症治療薬(アデムパズ)との併用は禁忌とされているので、必ずおくすり手帳を薬剤師に提出して確認してもらってください。
また動悸や頭痛、頻脈などが副作用として出現する可能性があります。降圧剤を内服している方や脳梗塞、脳出血発症後6ヶ月以内の方、網膜色素変性の方は使用できません。
バルデナフィル
バルデナフィルは2004年にバイエル薬品が発売したレビトラの後発医薬品(ジェネリック)となります。水に溶けやすい性質で空腹時であれば30分前程で効果が出現し、即効性があるのが特徴です。
副作用として、ほてりや頭痛、鼻閉などの症状が出てくるとされています。抗不整脈薬や内服の抗真菌薬、グレープフルーツとの併用は禁忌です。費用は1錠あたり1300~1500円で処方され、保険適用外の薬となります。
レビトラは販売中止となっているため、レビトラがネット上で売買されていても通販は危険です。必ず処方されたものを使用しましょう。
シアリス
シアリスは日本の製薬会社が製造しているED治療薬です。主な特徴は2つあり、20mg投与後は最大36時間まで効能が持続すること、体内吸収後は食事の影響を受けずに効果が持続することです。金曜日の夜に服用し、日曜日の昼まで効能があることから「ウィークエンドピル」と呼ばれています。
シアリスのジェネリックとしてタダラフィル錠が承認を受け、販売が開始されています。副作用のほてりがバイアグラやレビトラ(バルデナフィル)に比べると少ないことから人気のED治療薬です。
併用禁忌薬はバイアグラと同様で、副作用は消化不良や背部痛の副作用が出ることも報告されています。
ザルティア
ザルティアは前立腺肥大症による排尿障害改善薬として承認を受けています。成分はシアリスと同様で、名前が異なるだけです。シアリスの製品名だと厚生労働省の承認を得られず保険適用で処方することができません。そのため製品名を変えて承認を得る必要があったのです。
注意事項は有効成分がシアリスのジェネリックであるタダラフィルとほぼ同様です。副作用として、消化不良や頭痛、筋肉痛、ほてり、下痢、胃炎などが挙げられています。
ザルティアは前立腺肥大症の治療薬として認可されています。そのためED治療のために処方されたものは「医薬品副作用被害救済制度」の対象外になります。救済制度対象外の説明をしていない医療機関や安くて便利とうたって処方しているところでは要注意です。